野菜ソムリエコニュニティあきた学習会~野菜料理のコツ~
昨日の午前中に山本郡三種町で「じゅんさい摘み」を楽しんだ後に、急いで秋田市に戻り「野菜ソムリエコミュニティあきた」の学習会に参加した。
10分ほど遅れて会場に到着し、講師の松崎先生の前に並んでいる食材(卵とパイナップル)とホワイトボードを見て先生が教えようとしている事が直ぐに理解できた。
何故かというと、私もレストランで働いて勉強していた時期があり料理人と接する期間が長かった為に、料理人の心意気と大切にしているコダワリというのが分かるからである。
先生が、昔はよく怒っていたが最近は仏顔で仕事をしていると笑いながらおっしゃっていたが、私は、料理人が気合が入っており檄を飛ばしながら仕事をしていた時期の最後の時期を知っている人間だけに先生のおっしゃっている話しは懐かしく聞かせて頂いた。
約4年前に「バンビーノ」というレストランを舞台にしたドラマが放映されて佐藤 隆太さんの演じる料理人が傍若無人だと批判の対象になっていたが、料理人というのは只闇雲に怒っているのではなく、コダワリがあるから怒っているのである。
それを、どのように取るかは人それぞれであるが、私は社会人としての一歩をレストランでスタートし料理人の方々に素材に関するこだわりや想いというのを叩き込まれて成長してきているので、先生のお話は昔の自分の事を思い出させて頂き原点回帰をさせて頂いた。
先生は、「料理は温度が大切です。その為には、食卓に並べる料理には段取り力が重視されます。いかに手際よく料理するかというのも腕の見せ所ですよ。」とおっしゃっていたが、その一言に昨日の学習会で先生のおっしゃっていた「料理へのこだわり」の全てが集約されていると思う。
何事も基本が大切なのである。基本をおろそかにすると全ての応用が安っぽくなってしまうのである。
「卵」を使った料理というのは、料理の基本を学ぶには一番分かりやすいと思う。先生のおっしゃっていた通りで少しの時間で「卵」の状態が変わってしまうからだ。
すなわち、料理を作っている人間のこだわりや心が料理に反映されてしまうのである。すなわち誤魔化しが効かないのである。
私達、野菜ソムリエに置き換えてみれば「ジュニア野菜ソムリエ」のカリキュラム(授業)、特に一番最初の「コミュニケーション」の授業を如何に理解出来るか、その授業やテキスト内容からどれくらいの事を感じ取り学びとれるかという事になってくる。
そこで、ただ何となく授業を聞いていただけであったり、後になってから、その重要性に気付き意味を考え抜かなかった人では、基本がおろそかになっている為に「野菜ソムリエ」の本質が理解出来ず、厚みのない「野菜ソムリエ」となってしまう。
全ての事柄には、意味があり、必然性がある。「ジュニア野菜ソムリエ」の授業で「コミュニケーション」を一番初めに学ぶことにも確固たる理由が存在するのである。
先生が、学習会の中でおっしゃっていた「出汁やドレッシングに関しても一度は本物を作ってみましょう。それをやらないと、市販されているドレッシングの味の良し悪しや本質が見えてきませんよ。」という言葉にも深い意味が隠されている。
一度は、自分自身で基本を学び経験しないと的確な応用が聞かないという事である。
「野菜ソムリエ」に例えれば、トマトの味の説明は本を読めば分かる。最近は、野菜に関する本も増えてきたので雑誌のトマト特集号などを読めば味の説明が出来てしまう。
しかし、そこで実際にいろいろな種類のトマトを食べた事があり人に伝える人と、本の知識だけで伝える人と、どちらの人の方が本質を伝えられるであろうかという事に繋がる。
すなわち楽しみと感動を伝えられる力という部分で差がついてくるのである。
私は、今回の学習会に参加し講師の松崎先生から多くの事を学ばせて頂いた。私にとって、この2時間は濃密な時間であった。
今後もコミュニティの学習会には積極的に参加し、いろいろな事を学び自分自身の更なるレベルアップに繋げていきたい。
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